マインド・サイエンスのWebサイトを読んでいただいている方々に共通した内容の質問やお悩みを採用して、それらにお答えしていきます。
マインド・サイエンスでの催眠療法の特徴や方針をご理解いただけるように努力します。一般的ではないご質問は掲載いたしません。ご理解下さい。
もちろん個人が特定できないような配慮を十分に行います。回答を多くの方に読んでいただき理解やお力になれることを願っております。
どうしても個人的にのみ返答を希望される方はその旨をお伝えください。
多くの方に、様々な催眠療法の誤解を越えて“心の病や精神的な苦痛は治せます‼”ということをぜひ知っていただきたいと願っております。
心の問題を深くご理解いただき不安を解消されるために、ご質問や疑問などがございましたら、お気軽に電話もしくはメールにてお尋ね下さい。

《 質 問 》
2、「過去のトラウマ」や「認知の修正」とありますが、カウンセリングも5ヶ所以上は通った経験があり、過去のトラウマ
  が、現在の自分の精神的に弱い部分に大きな影響を及ぼしていることには気付いていますし、認知療法等も試みてまいり
  ましたが、効果がありませんでした。このような状態ですが、効果を出すことができますでしょうか?

《 回 答 》
あなたが理解されているトラウマなどは、表面的であって、もっと背後に症状との因果関係を作っているトラウマは存在しないと言い切れますか?
ほとんどの相談者の場合、トラウマが分かっていると勘違いされていたり、これがトラウマだとどこかで教え込まれている場合がよくあります。
以下の様なメールもいただきました。ご紹介します・・・。

今では様々な催眠療法や気功、NLP療法を受けトラウマを理屈では理解しているのですが、
やはりあの恐怖が忘れられず逃げ出せない場所では予期不安から発作に至ります。
また催眠療法ですが、かなり色々な所で受けて治らずにきたので自分でも書籍をかなり読み
催眠の原理と人にまでかけれるスキルまで持つようになっていますので
治したい気持ちで催眠を受けイメージは出来るのですが
次はこう来る・・と今では催眠療法を受けるには自分が原理を知っているのがマイナスになっているのでは?と思います。
こんな私でも大丈夫でしょうか?

このメールを送られた方は、申し込んでいただき自分が知っている催眠療法の知識の浅さを感じ入っておられました。
また、なぜ症状が治らなかったのかも理解されて、満足されておられます。
この方が治療を受けて来られた内容に関しては、同業者への批判にも受け止められかねないので、この場では控えます。

心の問題をどのように捉える必要があるかということに深く焦点を当てたとき、心と脳の問題、心と遺伝子の問題などを無視することはできません。
脳の働きが心の世界を作っていることは、もはや現代では誰も疑う人はいないでしょう・・・。
しかし見落とされやすい問題で、遺伝要因と環境要因があります。
ある環境でトラウマを受けたとしても、誰もが同じ環境でトラウマとしての影響を心の残すとは限りません。その違いが、生まれ持った性格(気質)なのです。いわゆる遺伝の問題です。
遺伝的な性格傾向が原因となって、両親のどちらか一方または両方と上手く関わっていけない場合があります。なぜなら、親が子どもの生まれ持った性格を理解できない場合や無意識に反発してしまう場合など様々なケースがあり、そうした親子関係の環境の中で、トラウマと呼ばれる精神的苦痛の時間が流れるのです。
両親が不仲である場合は、互いの性格を受け入れきれない何かがあります。それと同じように、例えば、子どもに父親との性格的な類似点を見出だすと、それを嫌っている母親は自分の子供にも不満を感じるようになります。
また、両親と全くといっていいほど性格や好みが似ていない子どもが隔世遺伝で生まれる場合もあります。
いろんなケースがありますが、それらの違いによってその子ども達の生育環境に問題が生じ、その後は学校という集団社会の中でその影響が出て一般的にトラウマと呼んでいる体験へと発展していくのです。
そうした環境の中でも、生まれつきにストレスに強い子どもと弱い子どもがいます。そうした違いを作っている遺伝以外の要因もあります。
それは、胎児の時の母体からの影響も見逃せません。母親が妊娠期間に、問題を抱え、悩んで苦しむことにより、体内ではストレスホルモンが分泌されます。
その母体で生産されたストレスホルモン(コルチゾール)は、胎盤を通じて胎児へと運ばれます。
胎児期にコルチゾールの濃度の上昇を経験すると胎児のストレス軸が変化して、一生涯ストレスに対して過敏かつ過剰に反応するようになることがわかっています。
それによって、不安障害やうつ病、PTSDになりやすい傾向がみられるのです。
このような、ストレス反応の永続的変化は「HPAプログラミング」と呼ばれています。

そうした、脳科学や遺伝学の総合的な分野と視点で心を深く見つめていき、それらに最適な対策の手段が見えてきます。
正しく原因を見極めて、それらの原因と向き合うことから、はじめて適切な認知の修正やトラウマの解消が可能となるのです。